四季の便り~秋~

社叢(しゃそう)の木々も徐々に色づき始め、今年も実りの季節を迎えることができました。

春に芽生えた作物は収穫の時期を迎え、神前にも多くの収穫物が人々の感謝とともに奉献されています。

古くより新穀を捧げ豊穣を祝う祭典を「かとりまち」と称し、真心を込め神恩(しんおん)に感謝し神人共に睦び和む諸儀が執り行われてきました。この「まち」とは人々が神恩や恵みを「待ち」望むこと、祭りに奉仕・従事する「まつらふ」などの「まつり」の語義、あるいは古く祭典に併せ神宮境内や門前にて「市」(いち)が開かれ人々が大勢集った様子を「まち」と言い表したともいわれています。

また11月1日から24日にかけては境内に於いて「香取神宮菊まつり」が開催され、社殿周辺は約500点にもおよぶ菊花で飾られ、その芳香に包まれます。丹精込めて育てられた色とりどりの見事な菊に目を奪われます。

香取の神域では例年11月中旬から12月初旬にかけて本格的な紅葉を楽しむことができます。

自然とふれあうひとときの休息を求め、秋の恵みに彩られた香取の杜(もり)を訪れてみてはいかがでしょうか。

※写真は昨年のものです。